ゆゆめも

読んだ本と生活のこと

趣味

【読書】手袋一枚を隔てた死『ホット・ゾーン』

『ホット・ゾーン』リチャード・プレストン 著/早川書房/2020.5 子ども時代に体験した怖いものって、その後の人生かなり尾を引きますよね。ふとした瞬間に思い出して不安になったり、夜眠れなくなったり……。私の場合のいまだに引きずっている三大トラウマ…

【読書】冷静になりたい人は読むべき『世界は感情で動く : 行動経済学からみる脳のトラップ』

『世界は感情で動く : 行動経済学からみる脳のトラップ』マッテオ モッテルリーニ 著/紀伊國屋書店/2009.1 左上の奥歯にかなり大きめの虫歯ができてしまいました。歯医者で「ちょっと深めに削って埋めるしかない」と言われたのですが、埋める素材で案内さ…

【読書】裸になれば仲良くなれる『ヨシダ、裸でアフリカをゆく』

『ヨシダ、裸でアフリカをゆく』ヨシダ ナギ 著/扶桑社/2016.5 以前、図書館でのブックリサイクルで、ヨシダナギさんの写真が表紙を飾っている雑誌Penをもらいました。当時母がTBSで放送されていた番組「クレイジージャーニー」を熱心に観ていて、この著者…

【読書】阿佐ヶ谷に住んでみたくなる『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたりぐらし』

『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』阿佐ヶ谷姉妹 著/幻冬舎/2018.7 ドラマ化で話題になったと知り手に取った、芸人・阿佐ヶ谷姉妹の同居生活エッセイ。家族、友人、仕事の同僚etc…どんなカテゴリもしっくりくるようでこない不思議な関係の2人の生活…

【読書】生きものたちの知られざる攻防を垣間見る『ダーウィンの覗き穴』

『ダーウィンの覗き穴』メノ・スヒルトハウゼン 著/早川書房/2016.1 セックスとは何かー。映画などのフィクションの中で、ふたりの愛を確認しあうロマンティックな行為として描かれていてもそんなに疑問には感じないけれど、どうやら生殖器学者たちの見解…

【読書】古書の旅路に思いを馳せる『古書の来歴』

『古書の来歴』ジェラルディン・ブルックス 著/ランダムハウス講談社/2010.1 10年ほど前に行った、作家・三浦しをんさんと翻訳家・鴻巣友季子さんのトークショーで鴻巣さんがおすすめされていたこちらの本、かなり時間が経ってしまいましたが読みました。…

【読書】絵画の楽しみを身近に『いちまいの絵』

『いちまいの絵 生きているうちに見るべき名画』 原田 マハ 著/集英社/2017.6 絵画鑑賞は他の芸術に比べて、昔からなんとなく敷居が高かった。音楽であれば同じ曲を演奏しているとき、採点競技のスポーツであれば同じ技を披露しているとき、素人目にもどち…

【読書】できれば一生踏み入れたくない!漂流めしの世界『漂流者は何を食べていたか』

『漂流者は何を食べていたか』椎名 誠 著/新潮社/2021.7 自らを漂流記フリークと語り、実際にその足跡を辿る旅までしてしまう著者による、他に類を見ない、漂流グルメの紹介本。取り上げられている本は、過酷な環境を奇跡的に生き延びた人々の体験記だけに…

【読書】ひとり暮らし初心者に役立つ 『ひとり暮らし 月15万円以下で毎日楽しく暮らす』

『ひとり暮らし 月15万円以下で毎日楽しく暮らす』すばる舎編集部 著/すばる舎/2021.4 著名なミニマリスト本をひととおり読んで感化され、ここ数年で持ち物を半分近く減らした。引っ越しの際に「ベッドがなくてもいいのでは?」と思い、ひと月ほど敷布団生…

【読書】映画『MINAMATA』では描かれなかった ユージン・スミスと「封印」された写真の行方

『ユージン・スミス 水俣に捧げた写真家の1100日』山口由美 著/小学館/2013.4 現在公開中の映画『MINAMATA』を観た。公害について初めて学んだのは、確か小学生の社会科の授業だったと思う。教科書に使用されていた写真がモノクロだったからなのか、ぼんや…

【読書】力士は豚肉を食べないって本当? 『英国一家、日本を食べる』

『英国一家、日本を食べる』 マイケル・ブース 著/亜紀書房/2013.4 この本は、ジャーナリストであり料理人でもある著者が、家族とともに約3か月ものあいだ日本を旅し、各地の食材や料理に舌鼓を打つ紀行記だ。著者に言わせれば、SMAPのメンバーのうち3人…